アパートの風呂のリフォームは入居率を左右しますが、費用感や工数など曖昧な点が多いと思います。そこで、この記事では、費用相場やそれを押さえるコツ、また入居率を上げるためにどのようなことをすればよいのかについてリフォーム会社の視点で解説いたします。
リフォームの費用は、選ぶ素材や設備、工事の規模によって大きく変わるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。またリフォームは大きな出費となりますが、適切な計画と選択を行うことで、予算内で質の高いリフォームを実現することが可能です。
また、リフォームを進める上で注意すべき点を解説します。リフォームは一見簡単に見えますが、実は多くの落とし穴があります。それらを避け、スムーズにリフォームを進めるためのポイントをお伝えします。
【目次】
アパートの風呂リフォームが必要な理由
アパートの風呂リフォームは、賃貸物件の価値を高め、入居者の満足度を向上させる重要な手段です。このセクションでは、アパートの風呂リフォームのメリットと、リフォームが必要となる具体的なケースについて詳しく解説します。
アパートの風呂リフォームのメリット
アパートの入居者が入居を決める重要な箇所として水回りの設備系があります。浴室、キッチン、トイレ、洗面が水回りですが、生活感がとても大切です。毎日水回りは使う箇所ですので浴室、お風呂のリフォーム工事は入居率を上げる為には大切な工事となります。
具体的に解説いたします。まず、リフォームによって浴室の清潔感や機能性が向上し、入居者の生活の質を高めることができます。また、古くなった設備を新しくすることで、水漏れや故障のリスクを減らし、長期的なメンテナンスコストを削減することも可能です。
さらに、リフォームを行うことでアパート全体の価値が上がり、賃料を見直すことができる場合もあります。これらのメリットを考えると、アパートの風呂リフォームは、物件の価値を高め、入居者の満足度を向上させるための重要な投資と言えるのです。
アパートの風呂リフォームが必要となる4つのケース
アパートの風呂リフォームが必要となるケースは多岐にわたります。以下に、具体的なシチュエーションをいくつか挙げてみましょう。
設備の老朽化: 長年使用されてきた浴室設備は、時間とともに劣化します。水漏れや故障が頻発し、修理費用が増えてきた場合、リフォームによって新しい設備に交換することで、これらの問題を根本的に解消することが可能です。
入居者の要望: 入居者から浴室のデザインや機能についての要望があった場合、それに応える形でリフォームを行うこともあります。これにより、入居者の満足度を向上させ、長期間の入居を促すことができます。
競争力の向上: 近隣のアパートとの競争力を高めるためにも、リフォームは有効な手段です。特に、新しい設備やデザインを導入することで、物件の魅力を高め、新たな入居者を引きつけることが可能となります。
法令の改正: 建築基準法や消防法などの法令が改正され、既存の設備が法令に適合しなくなった場合、リフォームによって適合する設備に更新する必要があります。
これらのケースを考えると、アパートの風呂リフォームは、物件の価値を高め、入居者の満足度を向上させるだけでなく、法令遵守の観点からも必要となることがわかります。
また、特にタイル仕上げのお風呂は水漏れしている場合が多いのでリフォーム工事をお勧めします。タイル浴室のリフォーム工事はユニット式の浴室への工事がいいと思います。水漏れの心配はなくなり、寒いタイル浴室も温かくなります。
また、タイル浴室より工事費用も安価なケースもありますのでご検討されてみることをおすすめします。
アパートの風呂リフォームの種類と費用相場
アパートの風呂リフォームは、賃貸物件の価値を高め、入居者の満足度を向上させるための重要な手段です。この記事では、アパートの風呂リフォームの種類とそれぞれの特徴、そして費用相場について詳しく解説します。これを読むことで、あなたはリフォームの選択肢を理解し、予算を計画するための情報を得ることができます。
リフォームの種類3つとそれぞれの特徴
アパートの風呂リフォームには、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解することで、物件の状況や予算、入居者のニーズに最適なリフォームを選択することができます。
ユニットバスへの交換:古い浴室を新しいユニットバスに交換する方法です。清潔感があり、メンテナンスも容易なため、多くの入居者に好まれます。ただし、工事費用や工事期間が長くなる可能性があります。
浴室の部分改修:浴槽や壁、床など、特定の部分だけを改修する方法です。全体的なリフォームよりも費用を抑えることができますが、改修範囲によっては効果が限定的になることもあります。
浴室の全面改修:浴室全体を一新する方法です。デザインや機能性を大幅に向上させることができますが、費用や工事期間が最もかかります。
既存のタイルにパネルを貼る方法は安価で工事日数も短縮できますが、浴槽は交換しなかったり耐久性がない傾向になります。タイル仕上げの浴室など工事方法は工事費用がユニット式より高額になる事もありますし、冬季に浴室が寒い事もあります。
長期的に長持ちするのはユニット式の浴室ですので、私はユニット式にリフォーム工事するのが1番いい方法かと思います。
お風呂のリフォーム費用相場とその要因
アパートの風呂リフォームの費用は、リフォームの種類や範囲、選択する設備の品質などによって大きく変動しますが、おおよその相場は以下のとおりです。
ユニットバスへの交換:約100万円~300万円。ユニットバスの品質やサイズ、既存の浴室の状態などによります。
浴室の部分改修:約10万円~100万円。改修する部分の範囲や材料の質、工事の難易度などによります。
浴室の全面改修:約200万円~400万円。浴室のサイズや選択する設備の品質、工事の難易度などによります。
タイル浴室をユニット式にする場合は、0.75坪の一般的な広さの浴室で70万~120万円。雪ユニット式からユニット式への交換は60万~100万円が一般的な相場です。大きさや形、窓の場所やドアの位置でも費用は変わりますので、ご注意ください。
アパートの風呂リフォーム費用を抑えるコツ
アパートの風呂リフォームには、一見すると高額な費用がかかるように思えますが、実は費用を抑えるためのコツが存在します。このセクションでは、そのコツを具体的に解説します。
読むことで、リフォームの費用を抑えつつ、理想的な風呂にリフォームするための方法を知っていただければと思います。
リフォームの費用を抑えるための工夫
浴室リフォーム工事には定価がありません。例えば、ユニット浴室をネットで購入してもすぐに交換はできません。既存の浴室を壊して、排水配管の工事をして、電気工事を行い、ユニットをメーカーに組み立てをして大工がドア壊れた個所を直して工事が終わりますので、各工事項目が各業者によって費用が変わってきます。
そのため、必ず数社から同じ仕様でお見積りを頂き検討して、価格を比べてください。
リフォーム費用を抑えるための契約のポイント
浴室のリフォームは壊してみないとわからない事があります。特にタイル式の浴室は水漏れしていて、土台や基礎が痛んでいることが多いのでご注意ください。契約時にどこまで工事範囲があるのかを確かめる事が大切です。
また、リフォーム後のアフターフォローも重要なポイントです。万が一、問題が発生した場合でも、しっかりと対応してくれる業者を選ぶことが重要です。こうした事も含め、お見積時には業者としっかりと打ち合わせや段取りを確認するようにしてください。
アパートの風呂リフォームをする際の注意点
アパートの風呂リフォームの際に把握しておくべき注意点があります。このセクションでは、リフォームを行う際の法的な問題と、リフォームを行う際のトラブルとその対処法について詳しく解説します。リフォームの際に遭遇する可能性のある問題を事前に理解し、適切な対応策を立てられるよう、ぜひお読みください。
リフォームを行う際の法的なトラブルに備えて契約書を交わしましょう
アパートの風呂リフォームを行う際には、建築基準法や消防法などの法的な問題が関わってきます。例えば、浴室の床面積や天井高、換気設備などは法律で定められています。これらの法律を遵守しないと、後で大きなトラブルにつながる可能性があります。
そのため、契約書を業者と交わす事をお勧めします。トラブルになった場合にあなたの強い味方になってくれますので契約書を必ず作ってください。
リフォームを行う際のトラブルとその対処法
工事中のトラブルですが、お風呂の工事は工事中の音やホコリが出ますので、近隣の方に多少ご迷惑が掛かりますので、近隣のトラブルを避ける為にも工事の前にはご挨拶に行くことをおススメします。
また工事後の業者とのトラブルですがリフォーム工事でトラブルになった場合ですが、国土交通大臣から指定を受けた(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターによる住宅専門の相談窓口に無料相談をお勧め致します。
アパートの風呂リフォームの具体的な施工例
このセクションでは、部分的なリフォームと全面的なリフォームの事例をご紹介いたします。お風呂のリフォームと言っても、程度が様々です。物件のお風呂の現状と照らし合わせ、どうされるかの判断材料にしていただければと思います。
施工例1:部分的なリフォーム
アパート風呂の部分的なリフォームは補修的な工事が多いと思います。例えばタイルの部分的な補修。蛇口の交換、ドアの交換などが部分的な補修の工事例です。
しかし、部分的な場合はリフォームとはいってもあくまでも営繕、現状回復工事なのでお風呂のイメージや清潔感を上げるのは難しいです。費用対効果を考えると、古い場合はだましだましで使うのではなく、全面的にしてしまう方が良いケースもあります。
施工例2:全面的なリフォーム
ここでご紹介するのはタイルのお風呂からユニット式のお風呂への工事完成です。タイルお風呂は水漏れしていることが多いのでご注意ください。また工事中の騒音やホコリにも注意ください。水漏れの度合いで工事費用が変わる事がありますので、業者と細かい打ち合わせをしてください。
アパートの風呂リフォームに関してよくある質問と回答
Q1: 賃貸のお風呂でDIYは可能ですか?
賃貸物件のお風呂でDIYを行うことは可能ですが、大規模な改修や設備の交換など、物件に大きな影響を及ぼす可能性のある作業は、大家さんや管理会社の許可が必要となります。また、DIYで行う場合でも、専門的な知識や技術が必要な作業はプロに依頼することをおすすめします。安全性や完成後の品質を確保するためにも、専門家に任せることが重要です。
Q2: 賃貸のユニットバスの交換時期はいつですか?
ユニットバスの交換時期は、その状態や使用状況によりますが、一般的には10年から15年が目安とされています。しかし、清掃やメンテナンスがきちんと行われていれば、それ以上の年数使用することも可能です。具体的な交換時期は、バスの劣化状況や故障の有無などを考慮して決定されます。
Q3: 賃貸の浴槽が破損した場合、保険は適用されますか?
賃貸物件の浴槽が破損した場合、その原因や契約内容によりますが、火災保険や賃貸住宅の保険(家賃保証保険など)が適用されることがあります。ただし、故意や過失による破損、通常の使用による経年劣化などは保険の対象外となることが多いです。具体的な保険適用の有無や手続きについては、保険会社や不動産管理会社に確認してください。
まとめ
この記事では、アパートの風呂リフォームについて、その費用相場、費用を抑えるコツ、そして注意点について詳しく解説しました。
まず、アパートの風呂リフォームを考える理由として、設備の老朽化や、入居者へのサービス向上などが挙げられます。リフォームによって、快適な生活環境を提供でき、入居率の向上や賃料の上昇にもつながる可能性があります。
次に、リフォームの種類と費用相場について説明しました。部分的なリフォームから全面的なリフォームまで、その範囲によって費用は大きく変わります。また、リフォームの費用は、選択する材料や工事の内容、業者によっても異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
さらに、リフォーム費用を抑えるコツとして、必要な作業を明確にする、見積もりをしっかりと比較する、そして無理な範囲のリフォームを避ける、などが挙げられます。また、契約時には、工事の範囲や費用、保証内容などをしっかりと確認することが大切です。
リフォームを行う際の注意点としては、法的な問題やトラブルについても触れました。万が一に備えて契約書は交わすようにしてください。
最後に、具体的な施工例を通じて、部分的なリフォームと全面的なリフォームの違いと、それぞれのメリットを解説しました。
水回りは入居者の満足度の向上はもちろん、入居率にも影響します。もしお風呂のリフォームをご検討中でしたら、ご相談・お見積りを無料でご案内しておりますのでお気兼ねなく当社を頼っていただければと思います。